インターンEXPO 編集部のインタビューシリーズ第 3 弾は、島根大学から大手企業への内定を果たした C さん (27 卒) の話です。
地方にいると就活の情報が入ってきにくい、企業との接点を作る機会が少ない——そんな状況の中で C さんがどう動いたのかを、本人の言葉で語ってもらいました。
「島根にいたら出会えなかった企業の担当者と、大阪で直接話せた。その一日が就活を変えました」
参加前 — 「地元にいると情報が全然入ってこない」#
── 就活を始めた頃の状況を教えてください。
C さん: 島根大学の理系学部に通っていて、就活を始めた頃は「どうやって大手企業と接点を作ればいいか」が全然分からなかったです。地元の松江には大手企業の拠点がほとんどないので、採用担当者と直接話せる機会がまず存在しない。求人サイトを見ることはできても、「生の情報」を得る方法が分からなくて。
── 具体的にどんな不便さを感じていましたか?
C さん: 合同説明会に行こうとすると広島か大阪まで出る必要があって、交通費と時間が毎回かかります。それでいて合同説明会は大人数だから、企業の担当者と個別に話せる機会はほぼない。「行ったけど、あんまり意味なかった」という経験が続いていました。
── 学内のサポートはどうでしたか?
C さん: キャリアセンターはあるんですが、地元企業や公務員の情報が中心で、大手メーカーへの就職実績はそんなに多くなかったです。同じ学科の先輩たちも大学院進学か地元就職が多くて、「大手に行きたければ自分で動くしかない」という感じでした。どう動けばいいかが分からないまま、時間だけが過ぎていた感覚があります。
インターンEXPO への参加 — 島根から大阪へ#
── インターンEXPO にはどうやって参加したのですか?
C さん: SNS で大阪開催の告知を見て、「少人数で採用担当者と直接話せる」という説明に引かれて申し込みました。島根から大阪まで高速バスで行くので半日かかりますが、「これで複数社の担当者と一気に話せるなら、個別に説明会を何回も受けるより断然効率がいい」と思って参加しました。
── 大阪まで来た価値はありましたか?
C さん: ありました。座談会では企業が全テーブルを順番に回ってくれるので、1 回の参加で 10 社以上の担当者と少人数で話せました。「企業の話を一方的に聞いて終わり」という合同説明会とは全然違って、自分が聞きたいことを直接聞ける空気がありました。島根にいたら絶対に出会えなかった企業の担当者と話せた、という実感がありました。
── 担当者との話で印象に残ったことは?
C さん: メーカー系の企業を中心に 5〜6 社の担当者と話しました。ある採用担当者に「島根大学なんですが、選考で不利になりますか?」と直接聞いたら、「うちは大学名より、何を考えて何をしてきたかを見ています。島根から大阪まで来てくれている時点で、行動力は十分伝わっています」と言ってもらえて。その言葉がすごく刺さりました。
── その答えを聞いてどう思いましたか?
C さん: 「地方にいることで不利なのでは」という不安が、実は自分で勝手に大きくしていた部分もあったんだなと気づきました。企業の人と直接話して初めて「大学のブランドより、自分をどう見せるかが大事」という実感が持てました。
「島根にいたら出会えなかった企業の担当者と大阪で直接話せた。その一日が就活を変えました。」
Source: InternEXPO 参加者 voice
参加後 — イベントをきっかけに OB/OG 訪問へ#
── イベント後にどんな行動を取りましたか?
C さん: インターンEXPO の座談会で話した採用担当者に、イベント後に採用ページから問い合わせメールを送って「もう少し詳しくお話を聞きたい」とオンライン面談を依頼しました。3 社のうち 2 社が応じてくださって、それが実質的な OB/OG 訪問になりました。
「対面で一度話しているから声をかけやすい」というのが大きかったです。最初の接点をリアルで作っておくと、その後のやりとりがスムーズになると実感しました。
── 地方にいることで選考に不利な点はありましたか?
C さん: 選考そのものはほとんどオンラインになってきているので、島根にいても地理的なハンデはほぼなかったです。一次・二次面接はオンライン、対面は最終だけというパターンが多かった。最終面接の時だけ大阪や東京に行く必要がありましたが、そこは事前に準備できるので問題ありませんでした。
── OB/OG 訪問はどのくらいしましたか?
C さん: 全部で 10 社以上しました。すべてオンラインです。インターンEXPO での接点から始まって、OB/OG 訪問先の社員に「同じ会社の別の部署の方を紹介していただけますか?」と聞いて、少しずつネットワークを広げていきました。
── 選考の準備で工夫したことは?
C さん: 学校のキャリアセンターも積極的に使いました。実績は少ないですが OB/OG リストはあって、そこ経由で連絡するとほぼ断られませんでした。
あと「なぜ島根大学に進学したか」「地方での生活で何を得たか」を聞かれることを想定して答えを準備しました。「自然豊かな環境で研究に集中できる場所を選んだ」「地域に根ざした視点が身についた」という話が、面接官に「自分の軸がある学生だ」と評価してもらえました。
── 地方出身であることが強みになった場面はありましたか?
C さん: 「わざわざ島根から大阪まで来てくれた」という話が、どの面接でも好反応でした。インターンEXPO に参加するために動いたエピソードを「行動力の証拠」として話したら、「主体性がある」という評価が返ってきました。ハンデだと思っていたことが逆に武器になった、という感覚です。
内定後の振り返り#
── 内定が出た時の気持ちは?
C さん: 本当に嬉しかったです。「島根から大手は難しいかも」という不安が最初はあったので。でも振り返ると、大阪のイベントに行こうと決めた時点で、就活の方向が変わったと思います。
インターンEXPO に参加した直後に「地方にいても、動けば企業と直接接点を作れる」という実感を持てたことが、その後の行動の土台になりました。接点が 1 つできると、そこから広げていける。最初の一歩を踏み出せたことが全てだったと思います。
── 同じ状況の後輩学生に伝えたいことは?
C さん: 「地方にいるから不利」という思い込みを一度外してみてください。選考のほとんどはオンラインになっているので、地理的なハンデは思っているより小さいです。ただ「接点を作る機会」は自分で取りに行く必要があって、そのためにインターンEXPO みたいな対面イベントを活用することが有効だと思います。
島根から大阪は半日かかりますが、その移動で得られるものは確実にあります。一歩踏み出してみてください。