インターンEXPO 編集部のインタビューシリーズ第 5 弾は、28 卒の E さん (私立大学法学部 2 年生) の話です。
「まだ 2 年生だから就活は早い」と思いながらも「でも早めに動いた方がいいとは聞く」というアンビバレントな状態で インターンEXPO に参加した E さん。参加後に何が変わり、2 年生のうちに動いて本当に良かったと思えるのかを聞きました。
「就活の地図を 2 年生のうちに手に入れられたことが、一番大きかった。何をすればいいか分かると、焦らなくなる」
参加前 — 「何をすればいいか分からない 2 年生」#
── インターンEXPO に参加したきっかけを教えてください。
E さん: 2 年生の秋頃に、先輩から「3 年の夏インターンに向けて準備している学生も多い」という話を聞いて、「じゃあ自分もそろそろ何かした方がいいのか?」と思ったのが始まりです。でも「何をすればいいか」が全然分からなくて。
「自己分析をする」「業界研究をする」という言葉は聞くけど、何から手をつければいいか。「どんな業界があるか」すら分かっていない状態で、自己分析と業界研究をどう進めるのかが謎でした。
── 同学年の中で就活の話をする人はいましたか?
E さん: 少数派でした。2 年生で就活を意識している友人は周りにほとんどいなくて。「早くから就活の話をするのはちょっと痛い」みたいな空気感もあって、あまり話せなかった。でも先輩から「3 年になったら本当に急ぐよ」と言われていたので、何かしなければという漠然とした焦りはありました。
── インターンEXPO を選んだ理由は?
E さん: 「企業と直接話せる就活イベント」という紹介を見て、「企業の人と話すことで就活の実態が見えるかもしれない」と思いました。説明会より双方向性があるというイメージで参加しました。また、「2 年生でも参加できる」と書かれていたのが後押しになりました。2 年生で参加していい場所なのかどうか分からなかったので。
参加当日 — 「就活の地図」を手に入れる#
── イベントに参加してどうでしたか?
E さん: 一番良かったのは、「就活のタイムラインが見えた」ことです。出展企業の採用担当者や若手社員の方に「いつ頃から本格的に動けばいいですか?」「早く動き始めることで何が変わりますか?」と聞いてまわったんですが、共通して返ってきたのは 「3 年夏のインターンが分水嶺。そこに向けて 3 年春までに自己分析と業界研究の基礎を作っておいた学生が有利」 というアドバイスでした。
── もう少し具体的に教えてもらえますか?
E さん: 「自己分析は正直 3 年の春でも遅くない。でも業界の幅出しは早ければ早いほど良い」と言ってくれた人が多かった。理由は「2 年生のうちは選考に関係なく企業と話せる。3 年生になると選考が始まるため、純粋な情報収集の時間が減る」から、とのことでした。
── 企業との話の中で特に印象に残った言葉は?
E さん: ある企業の若手社員の方が「2 年生のうちに動き始めて、本当に得だったのは『焦らずに選択できたこと』です」と話してくれたのが印象的でした。「3 年生の就活本番になってから初めて業界を知る学生は、時間に追われて視野が狭くなる。2 年生のうちに広い視野で業界を見ておくと、3 年生になってから絞り込む余裕が生まれる」という言葉が、そのまま刺さりました。
── 複数の企業を回った中で、発見はありましたか?
E さん: 同じ「金融」「メーカー」という括りでも、企業によって仕事内容が全然違うことに気づきました。「何となくかっこいいから金融」という自分の感覚が、どれだけ解像度が低かったかを実感しました。「何に興味があるか」より先に「どんな仕事があるか」を知らないと、自己分析も始められないと気づいたことが大きかったです。
「2 年生から動き始めて得たのは『内定』じゃなく、就活の地図。地図があれば、3 年生になっても焦らない。」
Source: InternEXPO 参加者 voice
参加後 — 「今の時期にすべきこと」が明確になった#
── イベントに参加した後、具体的に何をしましたか?
E さん: まず「自分が興味ある業界を 5 つ書き出す」作業をしました。インターンEXPO で話した企業の中で「ここは面白そう」「ここは違う」と感じた直感を、業界に変換して。
次に、その 5 業界について「仕事内容」「ビジネスモデル」「どんな人が向いているか」を調べました。図書館で業界本を借りたり、採用サイトを読んだり。この段階では深く調べなくて良くて、「知ってる / 知らない」の仕分けをするだけで十分だと分かりました。
── 自己分析は進みましたか?
E さん: 「業界の幅が分かってから自己分析する方が、自己分析の答えを使える場所が分かる」と気づいて、順番を変えました。最初に幅広く業界を知り、「この業界にどんな人が向いているか」を把握した上で「自分はどれに近いか」を考えると、自己分析の精度が上がりました。
「自己分析 → 業界研究」ではなく「業界研究 → 自己分析 → 業界研究 (深掘り)」という往復が効率的だと思います。
── 3 年生になった今、2 年生から動いたことのメリットを感じる場面は?
E さん: 周りの友人と話していると、「どんな業界があるか分からない」「自己分析の進め方が分からない」という声をよく聞きます。私は インターンEXPO で業界の地図を手に入れていたので、「次は何をするか」が見えている状態で動けています。
3 年生になって初めて動き始めた友人は「3 月の採用広報解禁まで時間がない」という焦りがありますが、私には「3 月から始まる本格的な選考に向けて、今何を準備するか」という視点があります。この差が、精神的な余裕に繋がっています。
早期スタートの「本当のメリット」#
── 2 年生から動いて良かったと思う点を、改めて整理してもらえますか?
E さん: 3 つあります。
1 つ目は「就活の地図を持てること」。 「どんな業界があり、どんな職種があり、どんな選考スケジュールになるか」の全体像を把握できています。この地図があると、「次に何をすべきか」が常に分かる状態になります。
2 つ目は「選択肢を広げる時間があること」。 3 年生になって初めて動くと、時間がない中で「知っている業界」に流れがちです。でも 2 年生のうちに幅広く見ていれば、「知らなかったけど実は自分に合っている業界」を発見する余裕があります。
3 つ目は「失敗できること」。 2 年生のうちに ES を書いたり、会社説明会に行ったりすると、「うまくいかない体験」ができます。「この書き方では伝わらない」「この業界は自分と合わない」という失敗が、3 年生の本番に活きます。
── 最後に、28 卒で「就活はまだ早い」と思っている学生へのメッセージを
E さん: 2 年生から「選考に勝つための準備」をする必要はないと思います。でも「就活の地図を手に入れる」行動は早ければ早いほど良い。インターンEXPO みたいなイベントに行くのは、地図を手に入れる最短ルートの一つです。
「どうせまだ早い」と思っていても、一回試してみてください。思っているより多くのものが見えてきます。「早く動いて損することは何もない」という意識で、まず 1 歩を踏み出すことが大切です。
「2 年生がすべきこと」を整理する#
インターンEXPO に参加した E さんに、その後の話も補足で聞きました。2 年生のうちにやること・やらなくていいことを整理してもらいました。
── 2 年生のうちにやるべきことを具体的に教えてください。
E さん: 3 つに絞るなら、「業界の幅出し」「自己分析の入り口」「社会人の話を聞く経験を 1〜2 回作る」です。
業界の幅出しは「自分が知らない業界を 5 つ書ける状態を作ること」です。「金融・商社・メーカー・IT・コンサル」という括りではなく、「金融の中に銀行・証券・保険・信託・リースがある」というレベルまで解像度を上げておくと、3 年生になってから絞り込む際の選択肢が広がります。
自己分析の入り口は「好きだったこと・嫌いだったことの棚卸し」で十分です。完成させようとする必要はなく、「小学校から今までで印象に残っている出来事を 10 個書き出す」だけで、自己分析のベースが作れます。
社会人の話を聞く経験は、インターンEXPO みたいなイベントが一番ハードルが低い。「知らない業界の人と話す」という経験自体が、視野の広がりに直結します。
── 逆に 2 年生のうちにしなくていいことは?
E さん: 「ES をいきなり書く」「志望企業を固める」「本格的なインターン選考に応募する」の 3 つです。まだ情報が少ない段階で固めても、後で全部ひっくり返るだけです。
ただし「興味が出た企業の 1 Day インターンに試しに行く」は OK。ES が不要な 1 Day なら、負担なく「会社の雰囲気を見る」経験ができます。
2 年生のうちに OB/OG 訪問はしてもいい?
できます。ただし「選考のためではなく、業界・仕事を理解するため」という目的を明確にした上で依頼します。2 年生からの訪問を「熱心だ」と好意的に見てくれる社員は多く、「◯年後に選考でお世話になるかもしれない」という文脈で覚えてもらえる可能性もあります。依頼メールには「2 年生のうちから業界を知りたい」という目的を素直に書くと、断られにくくなります。
同学年に就活を早く始めている人がいなくて、周りと話せない。どうすればいい?
インターンEXPO などのイベントで、同じように早期から動いている学生と繋がることをすすめます。就活に真剣に向き合っている同世代が周りにいないと、「自分だけ空回りしているのか」という感覚になります。同じ温度感の学生と話すだけで、モチベーションが変わります。また SNS (X / Twitter) で『28 卒 就活』と検索すると、同じ状況の学生のアカウントが見つかることもあります。
就活は「準備の量」より「準備の質」と「タイミング」で結果が変わります。2 年生のうちに「就活の地図」を手に入れることは、3 年生になった時の動き方の精度を根本から変えます。「まだ早い」と思っている間に、動き始めた学生との差は静かに広がっています。